りんご病と診断され、原因がはっきりしたことへの安堵も束の間、私の本当の戦いはそこから始まりました。医師からは「関節痛は数週間で良くなりますよ」と告げられていましたが、私の場合はその言葉通りにはいきませんでした。最初の二週間は、まさに地獄のような日々でした。朝は指が曲がらず、夜は全身の関節の痛みで目が覚める。痛み止めの薬が手放せず、仕事もままならない状態でした。三週間目に入ると、ようやく激しい痛みは和らぎ、少しずつ日常生活を取り戻せるようになりました。しかし、完全に痛みが消えることはなく、まるで天候によって痛みの強さが変わる古傷のように、鈍い痛みが手首や足首に居座り続けたのです。特に疲れた日や、雨が降る前日などは、決まって関節が重く、疼くように痛みました。一ヶ月が経ち、二ヶ月が経っても、その状態は変わりませんでした。本当にこの痛みは消えるのだろうか。もしかしたら、このまま一生付き合っていくことになるのではないか。そんな不安が日に日に大きくなっていきました。リウマチ科の医師に相談すると、「大人のりんご病の関節炎は、稀に数ヶ月から一年以上続くことがあります。ごく一部では、これをきっかけに慢性関節炎に移行するケースも報告されています」と説明を受けました。その言葉に、私はさらに落ち込みました。しかし、同時に、これは長期戦になるかもしれないと覚悟を決めるきっかけにもなりました。それからは、痛みに一喜一憂するのをやめ、自分の体と向き合うことを意識しました。痛みが強い日は無理をせず、調子の良い日には軽いストレッチをする。体を冷やさないように気をつけ、バランスの良い食事を心がける。そんな地道な生活を続けるうちに、半年が過ぎた頃でしょうか。ふと、最近あまり関節のことを意識しなくなった自分に気づいたのです。まだ時折、軽い痛みを感じることはありますが、生活に支障をきたすほどのことはなくなりました。あの終わりが見えないトンネルにも、確かに光はあったのだと、今ならそう思えます。
私のりんご病の関節痛はいつまで続くのか