社会人になって数年経った頃からでしょうか。気がつくと、私の右目は毎月のようにものもらいに悩まされるようになっていました。最初は市販の抗菌目薬で様子を見ていたのですが、だんだん治りが悪くなり、腫れが引くまでに一週間以上かかることも珍しくありませんでした。見た目も痛々しく、人と会うのが億劫になるほどで、仕事のパフォーマンスにも影響が出始めていました。もうこれはダメだと思い、意を決して近所の眼科を受診したのです。診察の結果、やはりものもらい、医学的には麦粒腫という診断でした。そして先生から指摘されたのは、私の生活習慣の乱れと、自分では全く気づいていなかった癖でした。当時の私は仕事が忙しく、残業続きで睡眠時間はいつもバラバラ。食事も外食やコンビニ弁当で済ませることがほとんどでした。さらに、パソコン作業中に無意識に目をこすったり、疲れるとまぶたを強く押したりする癖があったようです。先生は薬を処方してくれましたが、それと同時に生活改善を強く勧められました。その日から私は、自分の生活を根本から見直すことにしました。まず、大好きだったアイメイクをきっぱりとやめ、コンタクトレンズの使用も最低限に。そして、どんなに疲れていても必ず手を洗ってから顔に触れることを徹底しました。食事もできるだけ自炊を心がけ、野菜を多く摂るようにしました。何より、睡眠時間を確保するために仕事の進め方を見直したのが大きかったかもしれません。最初は大変でしたが、三ヶ月が経つ頃には、あれほど頻繁にできていたものもらいが、ぱったりとできなくなっていることに気づきました。今ではすっかり健康な目元を取り戻し、心から晴れやかな毎日を送っています。同じ悩みを持つ方に伝えたいのは、薬だけに頼るのではなく、自分の生活を見直す勇気が大切だということです。
私が繰り返すものもらい地獄から抜け出した話