家の中にゴキブリの巣があると確信した場合、もはや一匹ずつ叩いて駆除する対症療法では全く意味がありません。見えない場所に潜む多数のゴキブリと、これから孵化するであろう無数の卵をまとめて根絶やしにする「巣ごと駆除」という考え方が必要不可欠になります。そのための最も効果的な戦略が、「ベイト剤(毒餌剤)」の活用です。ベイト剤は、ゴキブリが好む餌に、遅効性の殺虫成分を混ぜ込んだものです。これを食べたゴキブリはすぐに死ぬのではなく、巣に帰ってから死にます。そして、ゴキブリには仲間や幼虫に餌を分け与えたり、仲間の死骸や糞を食べたりする習性があります。この習性を利用し、ベイト剤を食べたゴキブリを介して、毒が巣全体に連鎖的に広がり、直接ベイト剤を食べていない個体や、巣に隠れている幼虫までドミノ倒しのように駆除することができるのです。まさに、巣ごと根絶するにはうってつけの方法と言えます。ベイト剤を設置する際は、巣がありそうな場所や、ゴキブリの通り道となる壁際に、複数箇所置くのが効果的です。キッチンの隅、冷蔵庫の下、シンクの下、洗面所など、彼らが潜んでいそうな場所に配置しましょう。効果が出るまでには1〜2週間ほど時間がかかりますが、根本的な解決を目指す上で最も重要な対策です。ベイト剤と並行して、即効性のある対策を取り入れたい場合は、「くん煙剤」の使用も有効です。煙や霧状の殺虫成分が部屋の隅々まで行き渡り、家具の裏などに隠れているゴキブリを強制的に外に追い出し、駆除します。ただし、くん煙剤は卵鞘には効果がないため、卵が孵化するタイミングを見計らって、2〜3週間後にもう一度使用するとより効果的です。巣の場所が特定できず、家全体に潜んでいる可能性がある場合には、この方法で一度リセットするのも良いでしょう。ただし、それでも被害が収まらない場合や、自分での対策に限界を感じた場合は、迷わずプロの駆除業者に相談することが、最も確実で安全な解決策となります。
ゴキブリの巣を根絶やしにする!効果的な駆除方法とは