あなたの家にゴキブリの巣があるかどうかを確かめるには、彼らが残すいくつかの明確な「サイン」を探すのが最も確実な方法です。ゴキブリは非常に用心深く、人前にはめったに姿を現しませんが、その生活の痕跡は必ずどこかに残されています。最も分かりやすいサインが「糞」の存在です。ゴキブリの糞は、黒または茶色いインクのシミのようなものや、乾燥したコーヒーの粉のような1ミリ程度の小さな粒状のものです。これらが特定の場所に集中して多数見つかった場合、その近くが巣、つまり彼らの頻繁な通り道や休憩場所になっている可能性が極めて高いと言えます。特に注意してチェックすべきなのは、キッチンの戸棚や引き出しの隅、シンクの下の配管周り、冷蔵庫の裏、ガスコンロの周辺などです。これらの場所に黒い粒々が散らばっていたら、それは間違いなく危険信号です。そして、糞以上に深刻なサインが「卵鞘(らんしょう)」の発見です。これはゴキブリの卵が入ったカプセルのことで、見た目は小豆やがま口のような形をしています。色は黒褐色で、硬く光沢があります。一つの卵鞘の中には、クロゴキブリで20〜30個、チャバネゴキブリでは30〜40個もの卵が詰まっています。つまり、これを一つ見つけたということは、近い将来、数十匹の幼虫が孵化することを意味しているのです。卵鞘は、巣の中でも特に安全な、湿度の保たれた場所に産み付けられます。段ボールの隙間、家具の裏側、キッチンの隅、本棚の奥などを念入りに探してみてください。これらのサインは、ゴキブリがあなたの家を安全な住処と認識し、繁殖活動を行っている動かぬ証拠です。小さな痕跡を見逃さず、巣の存在を早期に突き止めることが、被害の拡大を防ぐための第一歩となります。