ある日の朝、鏡を見て自分の顔が異常にむくんでいることに気づいたとき、私の心には言いようのない不安が広がりました。さらに数日が経過すると、靴が履きにくいほど足の甲まで腫れ上がり、尿の様子もどこか泡立ちが強く、色が濃くなっているように感じられました。これはもしかして腎臓のどこかが悪いのではないか。そう直感した私は、すぐに病院を探し始めましたが、そこで直面したのが、一体何科の予約を取ればいいのかという問題でした。インターネットで調べると、腎臓内科と泌尿器科の二つが出てきましたが、当時の私にはその区別が全くつきませんでした。結局、私は家の近くにある総合病院の受付で症状を話し、案内されるがままに診察を受けることにしました。最初に案内されたのは一般内科でした。そこで血液検査と尿検査を行ったところ、顕著な尿たんぱくと血液中のクレアチニン数値の異常が見つかり、その日のうちに同じ病院内の腎臓内科へと回されました。担当してくれた先生は、私の浮腫の状態を丁寧に診察し、腎臓がいかに血液のろ過に苦労しているかを説明してくれました。私の場合は、ウイルス感染をきっかけとした急性糸球体腎炎の疑いがあるとのことで、そのまま精密検査を受けることになりました。もしあのとき、自分勝手な判断で外科的な処置を主とする泌尿器科を選んでいたら、あるいは筋肉の疲れだと思い込んで整形外科などに行っていたら、診断が遅れてもっと重篤な状態になっていたかもしれません。この経験から学んだのは、腎臓のトラブルは自覚症状が出たときにはすでに進行していることが多いため、迷ったらすぐに総合的な判断ができる内科の門を叩くべきだということです。専門外来である腎臓内科での治療は、塩分制限の厳しい食事指導や、血圧をコントロールするための投薬など、非常に細やかで根気のいるものでしたが、専門の先生に診てもらっているという安心感が私を支えてくれました。今ではむくみも引き、数値も安定していますが、定期的な通院は欠かせません。自分の体の異変に気づいたあの朝、勇気を出して病院へ行き、適切な診療科に繋がったことが、私のその後の人生を救ってくれたのだと心から実感しています。