一年前の私は、かかとの激痛のせいで、外出することさえ億劫になっていました。朝、目が覚めるたびに「今日も最初の一歩が痛いのだろうか」と憂鬱な気分になり、家の中でも壁を伝って歩くような有様でした。整形外科を受診し、足底筋膜炎と診断されたあの日から、私の回復への長い道のりが始まりました。治療の初期段階では、医師の指導通り、まずは徹底的な「安静」を心がけました。大好きだった散歩も一時休止し、移動は可能な限りエスカレーターやエレベーターを利用しました。同時に、足の裏を冷やすアイシングと、消炎鎮痛の塗り薬を欠かさず行いました。二週間ほどでピーク時の激痛は和らぎましたが、まだ長く歩くとズキズキとした痛みが戻ってきます。そこで私が次に取り組んだのが、本格的なリハビリテーションとしてのストレッチでした。特にお風呂の中での足指じゃんけんと、朝起きる前に布団の中で行う足首の回旋運動は、血行を良くし、目覚めの一歩を劇的に楽にしてくれました。また、奮発して購入したオーダーメイドのインソールは、私の人生を変えたと言っても過言ではありません。それを靴に入れるだけで、かかとを包み込む安心感が生まれ、歩く際の衝撃が明らかに分散されるのが分かりました。数ヶ月が経つ頃には、痛みを感じる時間が一日のうちで数分程度になり、半年が過ぎる頃には、痛みがあったことさえ忘れるほどに回復していました。この経験から得た最大の教訓は、回復には時間がかかること、そして決して焦ってはいけないということです。痛みは一朝一夕で消えるものではありませんが、正しいアプローチを続ければ、体は必ず応えてくれます。今では、かかとの痛みがあったおかげで、自分の体のメンテナンスに目を向けるようになり、以前よりも健康的な毎日を過ごしています。歩くことの喜び、痛みなく地面を蹴る感覚。それを再び手に入れた今の私は、かかとの一歩一歩を愛おしむようにして、今日も新しい道を歩いています。
歩くと痛いかかとの症状が劇的に改善した回復への記録